書評

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

これは、前著「日本型成果主義の可能性」にもいえることなのだが
「内側から見た富士通」に比べれば明らかにインパクトは落ちる。
しかし、それでも、この本は気に入った。
若い奴らに現実を突きつけるその姿勢は良いと思う。
この本を読んで思い出すのは、高校生の頃に読んだ「桜の唄」の3巻の(この巻だけ成人指定なのでちびっ子は読めないのだが)
「ある程度まともなヤツならいい加減気づいているはずだ、俺たちの8割にまともな将来はない、ということに」
と、(と言う感じのセリフを)18歳のガキが悟ったように思いふける場面がある。
で、ちょうど18ぐらい(のガキ)だった、俺はえらくそのセリフに衝撃を受け気に入ったのだが、それをふと思い出した。
要するに同じ匂いを感じるのだ。
(若者は3年で辞めるの)著者のメッセージは以下に集約される。
「今以上があると思うな(あなたがそのままなら、収入だってそのままです)」
「今以上の収入面での向上を求めるなら、(年配層を押しのけてでも)管理職を目指さないといけない」


まぁ、このままだと、ギスギスしてしまうので、同時に俺が思い出したもう一つの言葉も書き記しておきたい。
上記と同時に次の言葉も思い出した。確か大学に入って一番最初の講義と言うか、学科紹介での学科長の言葉


「理学部の物理なんかに来るおまえらはバカだ。おまえらはおかしい、(中略)
 が、しかし、それでいい!我々は君たちを歓迎する
ちょっとぐらい目先が変わったアプローチやるのは、それはそれで結果がすぐ出ないにしろ、意味はある。
というわけで、すぐに成果が出ないとか、評価されないからって言って腐っちゃいかん。
それよりも押しのけるだけじゃなく、「(少々おかしくても)それでいいんだよ」と言える人になれることも大切なんだよ。
と、蛇足ながら思い出して書いてみた。
まぁ、新しい価値観はいつだって既製のワクに当てはまらないところから出てくるからね。
この本読んでショックを受ける人はそういう風に考え方を切り替えるのも一つの手だと思う。

株価

株価みてて偶然、自分の会社が、訴えられているのを見つけてしまった。
しかも、訴えてるのは自分が就職活動時に最終選考まで残った同業他社だった。
ふぅん。。。