ウォッチメン

なんだか、予想以上に面白かった。
なんだろう、この面白さ、どう説明すれば良いんだろう?
簡単に言うと
政府に認定された(?)コスプレ集団が自称ヒーロー集団として活躍していた過去を懐かしみつつ、
(なんと、2代目を襲名した馬鹿者までいて、楽しい)
かつてのヒーローが消されたことに疑問を抱いたロールシャッハ(まだ隠れヒーローを止められない変な奴)が紆余曲折を経て謎解き(むろん、ヒーローらしく、力づくで解決だ)をするという話。
うん、わからんな。気になった人は見に行ってください。青いフルチンとか出るよ。


見るためにはいくつかのハードルがあって、まずは、ニクソンアメリカの歴史上で大変不人気な大統領だというのを知っていた方が良い。
要するにバカがこんなルールを作っちまったから、という厭世観がバックグラウンドにしかれている、というのと同時に、ウォッチメン(というヒーロー集団、主な仕事は市民の監視)を誰が監視するんだ!という声に答えた結果、ヒーローは、ヒーロー活動を違法とされ、それでも俺は正しい、という信念のもと地下活動に入り、たまに街で暴れる姿に変貌する、街で暴れ、捕獲され、収監されるが仲間の違法行為により助けられ、、そして、ラストでは実は正しかった、、ということになっている、が、ここは意見が分かれるところだろう。ここに至るまでヒーローは違法行為と暴力行為をあまりに重ねすぎている。が、しかし、正しいと思っていた部分は正しかったのね?
と、一部だけを書いてみたが、実は他にも唸るようなエピソードが多い。そして深い。


あれ?これって何かのメッセージ?これ、よく今のアメリカで上映したな。。と、気づいたのは見終わった後で、実はもう一度じっくり見たいな、とさえ思った。


うーん、面白さの説明が難しいな、と、思ったら、超映画批評さんに出てました。
http://movie.maeda-y.com/movie/01262.htm
読んでさらに驚く。ええええ、これ、原作があったのか!
アメリカンなコミック界の懐の深さを見たような気がする。