小旅行と『獄中記』

社内の研修で今週はずっと外に出ていた。
獄中記をようやく読み終えた。後半は勉強の話よりも思考の整理の過程が綴られており(前半より読むのはしんどかったが)自分自身の思考が整理されるにつれ、最初に求めていたアカデミックな世界へ戻る意欲が失せて行く(行かなくても自分でできることに気づいて行く)その流れが素晴らしい。

俺の出張中に(殆どテレビ、報道は見れなかった)佐藤優さんは最高裁の上告が棄却されたらしく、どうやら懲役刑は確定した模様。
佐藤優田中森一、両者ともに読書野郎には面白い存在だったが、両者ともに塀の中の住人となってしまい、しばらくは著書にお目にかかれなくなってしまった。
田中森一のときは、残念に思ったが、佐藤優の場合は、(拘置所、刑務所の違いはあれど)塀の中でも頑張っていくらかは執筆ができそうな気がしてしまう。それは本書『獄中記』を読んだからだろうか。