生命は、宇宙のどこで生まれたのか(祥伝社新書)



自分は、大昔(たぶん、seti@homeがでた時だと思う)に同級生と話したところだと、
ざっくり、
地球ができたのが46億年だとする
人類(の雛形)が出てきたのが約1000万年前ぐらい、とする(諸説あるんだろうけど)
文明ができたのが、約2000年前ぐらい、とする(ここを知的生命の転換点としてみる)


地球上に「知的」生命体が出てきたのは、文明が作られたとき、とすると、地球が作られてから45億9999万8000年経過してから。
地球の歴史で生物の占める期間の割合は「知的」が1%未満で、「知的ではない」生命体が存在する期間が数10%を占める。
なので、地球外であっても「知的ではない」という条件付きなら生命は発見できるかもね、
ただ文明を持った「知的」生命同士が文明を保持できる期間内に遭遇するのは、かなり低い確率なんじゃないだろうか、とか。
で、本書にはこう言うことが書いてあるか、というとそうではなく(全くこんな事書いてないよ)
アストロバイオロジーというジャンルの本。「生命」の厳密な定義の解説から始まる、これにはなるほどと思った、植物だって菌類だって生命だな、ゲノムの話からはじまるとは思わなかった。内容は本当に多岐に渡る、生物、化学の知識から惑星運行の話まで読んでて退屈しない、というのはすこし嘘。すみません、物理学科に身を置いた自分は、生物ダメでした。アミノ酸がDNA作成に必要とか、聞きかじったことはあるけれど読むと眠くなる。が、円偏光の説明で面白くなった。へぇ、そんなものがあるのかね。


本書の著者は物理をやってて、こういう文章を書いているのだから大したもんだと思う。