公平とか。

30歳で身に付けないと、みじめになる「考え方」
興味深い、30歳になった頃に知ってたかどうかはわからないが、似たような考え方をしていると思う。
全ての人に平等なのは「時間」であって、能力は平等ではない。同じ仕事を100時間掛けてもできない人もいれば、30分で済ませてしまう人もいる。両者ともに同じ時間が流れるが、単位時間あたりの成果には差がつく。そもそも、単位時間あたりの成果料が全く同等な二人、というのは存在しない。ときに個性という言葉では覆い隠せないぐらいの能力差は時に残酷なほどに見えてしまう。だから、人月計算をすると不思議なことに「誰であろうが、同じ時間をかければ同じ成果が出せる」という前提で苦しむことになる。可換な人材というのはいないからだ。
そういう見地で立ってみれば、公平な評価など存在しない、そもそも人は他人を「自分が理解できる範囲」でしか評価できないんだから。
自身の経験を省みると、能力差を見せられ見上げてため息をついていたこともあるし、そうではなかった時もあるように思う。
公平な人事などファンタジーの世界だと思う。人は誰しも恣意的に選択をしている。自分も、時々忘れそうになるので改めて肝に命じておこうと思う。