業務系SEの今後についてというスライド

ここに大変興味深い分析が書いてある。
パイがしぼんでいくことは、ぼんやりと、理解していた。ただ、増税と絡めて話をされると、違う説得力を持つ。
自分の知る、とある職場を見渡しても、明らかに若い人が少なく、バブル期に就職した世代、団塊ジュニア世代が詰まっていて、就職氷河期世代が「ほぼ、ごっそりと」居ないところをよく見る。
給料が高い人間が多く、若手が少ない。これは世代別の人口比もそうなっている部分もあるから仕方がない部分もあるが、10年前と比較して人件費が高騰しているのは明らかで、この状態からパイが小さくなるという恐ろしい時代が目の前に迫っている。
「優秀な人の生産性が高いのではなく、低い人が多すぎるのではないか」という指摘は正しい。「一人当たりの賃金が上がる要素はゼロに近い」という指摘も正しい。しかし、日本企業は簡単に解雇できない社会だ。人件費はしばらく現状のまま推移するだろうが、増税で実質的な手取りは減る、という指摘も正しい。そして、その後には崩壊が待っているだろう。「政治ができない順に仕事がなくなっていく」という指摘は鋭い。


おそらくは、大手ゼネコンが辿った道を緩やかにトレースしていくのではないだろうか。ハコモノや大規模橋梁が、道路を作った後に何が起きたのか、技術を持った現場労働者がどうなったのか。我々は学んでおいて損はないと思う。