選挙

少しづつ、各党のスタンスが見えてきた。
少し考えたこと、まとめ。


原発は危ない。
福島第一で一番脅威とされたのは4号炉。定期検査中で、使用済みホカホカの燃料がプールに入ってた。爆発なのか、火災なのかわからないが壮絶にぼろぼろになっている。
つまり、稼働中の原発も危険だが、停止中であっても危険。
どちらがより危険なのだろう?
原発止めても、燃料棒は国内に残るし(どこか引き受ける物好きな国ってあるのかね?)海洋投棄もできないし、最終処分場がない日本では、4号炉みたいなのが増えるだけ(では、意味がないので、止めることが目的になっている政党は不勉強)
危ないものが、今と同じ配置で残り続ける。
果たして、止めるか、止めないか、という議論に意味はあるのか?
皮肉なのは、停止中の原発は外部電源が必要となる。自然エネルギーでも何でも良いのだが、停めた原発のためにエネルギーが要る。
一気に止めると、エネルギー不足になる。


mox燃料と言う形ででも、燃やし続ければ経済的な意味を持つ(電気が作れるからね)、これは事実だろう。かといって、この議論に賛成すると、廃炉という「何も利益を生まないのに金がかかり続ける」プロセスを選択できない状況になりそう。廃炉にも金がかかるし、燃やした方が金銭的には得だもの。
ただ、燃やしたところで、使用済み燃料プールが一杯になるのは時間の問題で、たぶん、俺が生きている間に、このままでは原子力は終わる。よくわかっていないが、おそらく防衛的な観点からも、1カ所に集積できる量には上限があるだろう。核燃料リサイクルが成功すれば、、、、は、オッズが高すぎる博打だ。一応、今でももんじゅには予算がついているのだけど。動かすことができない研究が成功する訳がないわけで。。ただ、期待はしたくなる。というより、残された最後の道のようにも見えてすがりつきたくなる人もいるんじゃなかろうか。まぁ、動かない限り前進しないし、動かさないことが理性的な判断だと思うけど。先進国のなかで唯一、まともに研究が継続できたけれども、どれくらいのアドバンテージがあるのか。


調べれば調べるほどに、「毒を食らわば皿までも」という状況であることがわかってくる。一度、手を付けた以上、捨てる場所がない以上、振り向くことも、止まることもできない恐ろしい産業であることがわかってきた。
そもそも、安心できる選択肢がないというのが事実で、安全が欲しくてたまらないのだが、暗澹たる気持ちになる。


怖くてたまらない状況だが、この世の誰も解決策を持っていない問題に対して、起こりうる事柄を予測して、順に捌くための方法を考えるしかない。
技術革新が起こると信じて、研究に予算を付けてくれそうな政権はどこだろう?
というのを、個人的には選挙の争点としたい。