ミリオンダラーアーム

ミリオンダラー・アーム (集英社文庫)
文庫本を先に読んで、面白かったので映画を見に行った。
[映画]ミリオンダラーアーム
市場としてのインドに着目し、野球の才能を持つ若者を探し、メジャーリーグに送り込むという企画。
まず、そこに目をつけるというのも斬新だし、それを実行に移すパワーもスゴい。
ただ、本書は、それだけの本ではない。スカウトされ異文化に暮らす勤勉な若者が文化、風習の違いを乗り越え成長して行く姿を見ることもできる。これが、たまらなく面白い。
なにせ、野球を知って10ヶ月で140キロを超える球を投げ、パイレーツに雇用されたのだ。
つくづく、スポーツは経験年数ではなく指導者の力が大きいと感じた。何事にもそうなのかもしれないが、才能のある若者をスカウトして、トム・ハウス(ランディ・ジョンソンや、ノーラン・ライアンの指導経験のあるコーチ)が指導するという、恵まれすぎた環境のように思える。本作では本当に恵まれた環境がどういう状態なのかが描かれ、メンタルの重要性がよくわかる。


その後を、調べてみるとwikipediaでは、
ディネシュは、学校に戻り、槍投げを再開したらしい。元プロ野球選手で、槍投げってのは珍しいだろうな。
リンクは契約が続いているものの、トミージョン手術を受けたせいで、2014年シーズンは登板なし、だったらしい。これは厳しい。
プロは甘くない。