ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法

http://honto.jp/netstore/pd-book_27693864.html
先週末の日経新聞の書評で見つけて本屋に買いに走った本。
いやー、すごい。ため息が出るほどにスゴい。タイトルに数学とあり、確かにセイバーメトリクスの本なんだけど、本書が素晴らしい、いや、パイレーツが素晴らしいのは、データの分析屋を遠征に帯同させ、選手との距離を縮め、コミュニケーションを密に取ったことであろう。
いかに素晴らしいデータ分析屋を雇っても、それを実行部隊である選手に実践させないと意味が無い。実践させるには、データの意味が分かる形で伝えないといけない。
本書で本当に素晴らしいのは、人に情報を伝えることの難しさを正直に描いている点だと思う。
クオンツが作るデータをトレーダーが使えない、だとか、制服組と背広組の意思疎通がどうだ、とか。似たような話は他の業界でもあると思う。分析できるインテリジェンスがあっても、それを活用できる組織は作れるかどうかは別問題だ。
鍵はいつでも帯同し会話できる環境を作る、コミュニケーション不全が起こらぬように、MITを出た分析屋がその経歴を鼻にかけず、顧客(選手)の話に興味を持って一緒に検討する。これが良い方向に働くカギか。


パイレーツは、ツーシームを投げさせ、内角に沈む球を活用し引っ張らせてゴロを打たせる作戦を取った。そのためにゴロが正面に飛んでくるような守備シフトも作っている。これが機能したようだ。一番面白いと思ったのは、ピッチフレーミングという概念だが、それは本書を読んで欲しい。本書の最期には既に対抗策が語られていて、そこではゴロではなくフライを打つバッターをかき集めるビリー・ビーンGMの話が出てくる。マネーボールはリアルタイムで続いていて、、もう別の競技に進化したかのような錯覚を受ける。


日本球界にもpitchf/x導入されないかな。やってることは、90年代にヤクルトがやっていたID野球の延長線上にあるんだが、ただ、レベルが桁違いに違うだけで。

藤田。Mr.トルネード

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92225/2225351/
帰宅して、たまたま見て唸らされる。98年まで存命だったとは知らなかった。(長野オリンピックの頃で俺は大学生)
F-scaleの人だとは知っていたが、ダウンバーストの発見者でアメリカの気象への貢献しか知らなかった、空港にレーダーが設置させるきっかけを作ったことが説明され、多少強引な手法ではあったものの、研究結果が航空業界への安全へ生かされていることを説明されていた。
上記URLより引用する。

藤田哲也の言葉
「私は、多くの論争を巻き起こしたけど、少なくとも一つ二つは解決できましたね。
 私の命が尽きる前に。
 ともあれ、より多くの考えを発表し、論争を生み出したい。見極めるのは君たちだ。
 特に、若い人は恥ずかしがらず、言いたいことを言うべきです。
 半分は間違っているかもしれない。だが、残りの半分は正しいかもしれない。
 もし50%が正しければ、価値ある人生を送ったということです。幸運を祈ります」

文句なしにカッコいい。

松島

余り時間が無かったため、と言い訳をするが真剣に見れなかった。どの島も断層がむき出しであったのが印象に残る。恐らくは大昔は島と島の間は陸地であったのだろうと想像するが、なぜあそこだけ島として残ったのだろう?他の地面が流れて行った理由が気になった。
観光船に乗ったが、芭蕉を切り口にして俳句・短歌で説明するやり方スタイルだったのでまぁこういうのが好きな人には良いのかもしれない。


ゆづくしサロン 一の坊

http://www.ichinobo.com/sakunami/
上記の蒸溜所の近くにある、作並温泉の宿。
東北の仕事を始めたとき(一区切り着いたので書く)2年前に知人に誘っていただいて訪れたのだが、その後もう一度行きたいと思っているうちに2年が経ってしまった。景色はきれいで、スタッフの対応も素晴らしく、仙台に良い思い出ができました。

ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所

http://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/
見学した。大変親切で丁寧な説明で感動した。ここ最近は、たぶん、仕事に追われすぎて心の余裕を無くしていたのかもと、人を見て我が身を反省した。