ぴーんち。

今日は、長い間かけて開発してきたプログラムを顧客へ提供する日だった。
担当者が一人新幹線で現地へ入り、俺はリモートからサポートする。予定では10分ぐらいで終わるはず、だった。
サクッとシステムを入れ替え、設定を更新してサクッと起動する。
「じゃあ、配布した手順に従ってテストしてくださいー」
という時になって何かおかしい。
適用端末はリモートで見ていたのだが、出るはずのログが出ていない。
アタマの中に?が7つぐらい出てきて、とりあえず、現地へ電話をかける
「すまんー。も一回仕切りなおさせて。ごめん。たぶん、いや、間違いなく俺が悪い」
設定ファイルを見直す。おかしいところは無いか?無いぞー!
滝のように冷や汗がでる。
入れ替え失敗でシステムを止める、なぞ、あってはいけない。
新聞に何かが出てしまう前に収束させろ。俺。
落ち着け、俺。
俺ならわかるはずさ。
と、自分自身に渇を入れるつもりが、プレッシャーへ追い込んでしまう。
滝のような冷や汗が止まらない。キーボードを打つ手が震えるようになる。


結局のところ、今回入れたプログラムを監視する別のプログラムが悪さをしてることに気づき、こいつを一時的に再起動させて事なきを得たのだが、なかなかスリリングな体験だった。
予定を30分遅らせ、大いに盛り上げてしまった。
すまぬ。みんな。