隅田川花火と進捗の話題

隅田川の花火を見に、ぶらっと夕方から浅草方面へ出てみた。
会場はものすごい人の数で、人ごみにまぎれて疲れてしまった。
近づけば近づくほど、ビルの死角が増えて花火が見える場所が限定される、
死角を逃れて場所を確保するのに(道路なのに)金を払って座り込み、
それ以外の人は立ち見。
ちょっとロケーションにはフラストレーションがたまった。
俺は橋の上から見たいから、と、凄まじい人の波の中に並んだ。
が、並んで、橋の上で見れるようになった時の
「あー、やっと音だけじゃなくて見えたよー」
というカタルシスが得られる。。
そうか、これも含めて演出か、と、思ってしまった。



ちょっと笑ってしまった。笑ったのは身に覚えがあるからだ。
http://d.hatena.ne.jp/kuranuki/20050706#p1
進捗管理も含め、全てのスケジュールに対する認識は、顧客とチームリーダーで誤差が出るのは当然という気もする。
とりあえず、以下のような例を考えてみる。
チームリーダー意見としては、
「遅れているけれど、後々、○○工程までに取り戻せる範囲で今の遅れを調整している」
と、素直に喋ろうモンなら顧客から
「ホントか?今テキトーに思いついたスケジュールを喋ってんじゃないのか?」
「ホントにホントに、間に合うのか?各方面に(俺=顧客は)説明に回らなくても大丈夫なのか?」
というツッコミが入ることは必至なのである。
当然、こちらの立てたスケジュールにだってある程度のバッファを持たせているのだから、「○○工程までに取り戻せる」というのはウソではない。
しかし、あらかじめスケジュールにバッファを持たせたことは顧客に知らせたくない。
(わざと期間を長く申告し、余計に金を出しているわけなのだから)
ここで大切な原則がある。
最終的なリリース予定に遅延を出したら、大問題だが、あらかじめ余裕のあるスケジューリングを立てておいて、運良く早くなる分には問題は出ないのだ。


仕方が無い(というのは、いちいちその程度のことで顧客に説明する時間を割くのもめんどくさいし、そもそも説明する時間がもったいない)から、
「オンスケでーす。予定通りでーす。」
と、のたまうことになる。
本音を言うと毎週確実に取られる進捗報告の数時間すら、もったいないのだ。
重要なのはわかっているが、サクっと済ませたいのだ。


無論、話してわかる顧客相手だとこちらの予定をフルオープンにして、相手の好きなように判断させるのだが、
普通の顧客相手だと、その状態になってからテクニカルな単語の説明から始まる
「遅延分の取り戻せる理由の説明会」
の開催を強要されるか、あるいは、同じような内容の報告書の作成をさせられることが多いと思う。
当然、そういう報告書を書く時間ももったいないのだ。
開発に使える時間は有限なのだから。
アジャイルに結果を求めたいのならば、なおさら、残された時間の使い方は慎重に考えねばならなくなる。