準備してない者は目の前にチャンスが来ても掴めないby小泉首相

というのをニュースで見て、ふと、思い出した、とあるルータ屋の話
「コマンドなんて覚えたって無駄だよ、どうせ機種ごとに違うんだし、やがて変わるんだから」
その世界はもしかしたら、そうなのかもしれない。
けれど、プログラマーやSEと呼ばれる人種はこの意見に簡単に賛同してはいけない。
少なくとも自分は、そう思ったことは一度もない。
コマンドラインが好きだから?そういうのは関係ない。
断言しよう。「調べたらわかるよ」という人間はフィールドで、現場で役に立たない。
そもそも、プロとして客の前に立つことすら許されない。
例えば、目の前でシステムが火を噴いている。
30分止めると新聞をにぎわす、とか。そんな感じのシステムで。
スタックトレースが出てきた。
しかし、その状況で
「調べたらわかるよ、けど、ここにはVCもヘルプもないから、自社に持ち帰って調べてきます」
などと抜かすのはヘタレだ(きっぱり)。普通の客は許してはくれない。
「調べたらエラーの原因もわかるよ。」
「調べたらSQLも間違わずにかけますよー。」
ぁぁぁあー、そんなの普通じゃん。当たり前じゃねーか。(魔邪風に)
誰だって調べたらわかるよ、そんな一山いくらのその他大勢と同じ意見を吐くなよ。
そうやって逃げると素人だと思ってた客にGoogleで調べられて恥をかくんだぜ。
当然わからないことだってある。覚えられることに限界だってある。
MSDEJM全部覚えろといっても不可能だ。
迂闊なことを、言ってはいけない場面もある。
それはわかってる。
でも、普段から準備してたらできることはあるはずだ。
延命措置を目的としたシェルスクリプトとか、(WindowsScriptとか)設定変更とか。
姑息的手段だといわれようが手段は普段から「覚えよう」という意思さえあれば見える選択肢の数が変わるはずだ。
少なくとも、自分はそう信じているフシがある。
どんなに事前に想定してドキュメントを用意しても、本番運用とか現場では、時間がたてば、必ず想定外の出来事が起こる。
想定外の出来事が起きたときは不幸ではある、が、自分の腕が客観的に評価される瞬間でもある。
そこからのリカバリーの手腕が、「プロとしての真価」をはかるモノサシとなる。


というわけで、かなり回りくどかったが、小泉首相は良いことを言ったな、と思った。
よほど、最前面に立って常にもしもの事態に備えていないと出ない言葉だぞ。これは。