読書

inside linux software
ふらっと本屋にて発見。残り1冊。
「この本は俺に買われたがっている!」
と、勝手に勘違いして購入。その勢いで喫茶店にてパラパラとめくってみる。
扱っている内容が実に渋い。極渋って感じで実にイイ。
何が渋いって、Webで集められそうな気はする内容だが、日本語でまとまっているところがイイと思う。



標準DOMスクリプティング
見れば見るほど、IEを使いたくなくなる内容が書いてあってちょっと笑える。
まぁ、ちゃんとIEで使う際の逃げ道も提示してあるのでたいした問題ではないのだが。
やや、説明が過ぎる部分(自分には眠たくなるような部分だがそれだけ丁寧な説明になっている)があったりしたが、
知識があやふやだったところが整理できたので良かったと思う。
6章のhtml/css/jsの分離の説明は白眉で、いくつか目からウロコが落ちる思いをした。
本書ではlynxでも見えるWebページを、と説明してある。
(が、きょうび日本人だとlynxよりw3m派のほうが多そうだけど)
javascriptcssを使用する目的を「これらを使うことで少し便利になる程度に留めろ」というのである。
そういう考え方をGraceful Degradationと本書では呼んでいる。
この考え方が一般的なのかそうじゃないのか、わからないけれども、
なるほど、と、思える一本筋の通った意見のように思える。
(あとがきで著者も一番強調したい場所はこれだ、と述べている)

Webアプリに触る機会はさっぱり減ってしまったが、ユーザーインターフェースに携る限りは知っておきたいと思う。
これは決してhtmlに限定した話ではない、と、思う。