art of unix programming

川崎に住んでて、新潟の地震で起きる。
凄い勢いでテレビの全チャンネルがエマージェンシーな感じになって彼の地では大変なことになっていることを知る。
しばらくしばらくテレビを見ていたが、午後から喫茶店で読書に突入。
今日はThe Art of UNIX Programmingを読む。
基本的にUnixの使い方を説明した本ではないので、この本を読むためにはある程度の前提知識を試されるのだと思う。
自分がこの本を読む前に知っておいて良かった、と、感じたのは、
伽藍とバザール(に続く一連のESRの考え方と彼がfetchmailの作者であること/本書にはfetchmailの話題が何度も出てくる)
Unixという考え方
Life with Unix
という辺りか。
「2003年時点での最新」が「2007年」に出されてるので出た時点で既に古い内容は散見されるが
(その証拠にsubversionrubyはかなり小さく扱われている)
そう簡単には陳腐化されにくい話題も豊富にある、特に印象に残ったのは再利用に関係するJ.Random.Newbieの物語である。
職業プログラマなら一度は誰しも直面したことのある普遍的な話題だが、職業プログラマを使う側が気がつきにくい点でもある。
他にもいくつかの示唆に富む「時代に囚われにくい評価の基準」を本書は示している。
こういうところに価値を見出せる人には間違いなく「安い本」だといえる。