どこ行ってもoracleの話題ばかり。

米オラクルのフィリップス社長がOOWで基調講演、「オラクルのミッションは業界を変えることだ」より


 「独自仕様にこだわり、職人芸でシステムを作る時代は終わった。スタンダードの技術や既存パッケージを活用することで、システムの開発費用は削減できる。企業はビジネスを差異化できるところに集中すべきだ。こうした世界を実現することが我々のミッションであり、そのために企業買収を続けている」
これは、自分の周囲でも少しづつ感じられる事実。世の中はゆっくりと標準化へと移行している。最終的に職人芸が必要とされない世界が来るまでラスト数マイル、とはまだまだ言えないが、それでもそちらを目指しているのは事実だろう。
そのとき、ディストリビューション屋とか、マッシュアップ屋のような人のふんどしを遠慮なく使いこなす奴らが「スゴい」とされる時代が来るのかもしれない。




素朴な疑問、オラクルはなぜサンを買収したのか
面白い。対談という形式が良い。「HPやIBMとの関係悪化は覚悟の上か」というのを読んで、かつて3dfxがSTBを買収した頃のことを思い出した。
VooDoo Bansheeとか出してた頃の3dfxは各ボードベンダーにチップを提供しており、一定のシェアも獲得していたはずだった。が、ボードベンダをSTB固定にし、他社へのチップ供給を止めたころから、シェアが低下し、最終的には3dfxという会社自体が消滅した。
結果論ではあるが、特定のボードベンダに過度に依存したことで、3dfxは他のボードベンダから総スカンを食らったのは事実だし、(これは純粋にチップ開発競争に負けた、というのもあるのだろうが)nVidiaATIとの競争力も低下していったように思う。STB固定となることで製品の選択肢が事実上無くなったのも製品としての面白みを欠く理由の一つになったかもしれない。
oracleもsunの場合は、3dfx(やSTB)のようにコンシューマー市場を相手にしてるのではなく、法人向けエンタープライズ市場が主戦場のはずだから、3dfxと同じ轍を踏むことは無いと思う(導入顧客の信頼と実績がシェアに響く世界なのだから、既存で入れてる客へは手厚いサポートを続けるだろう、しばらくは)。そう簡単に、oraclesolaris専用です、とはならないだろう、とは思うが、確かに、HP-UXAIX向けoracleの今後の見通しが明るいと、断言は難しい状況であり、これらの会社に喧嘩を売ったように見える。さて、oracleはどう切り抜けるのだろう?(提案する人は大変だと思う)




そして、気になるMySQLの行く末。やはり騒がしい。
[解説]Sun買収により,3年越しでMySQLを手に入れたOracle
「オープンソースMySQLプロジェクトで役目を果たす用意がある」---Sunを離れた“MySQLの父”がOracleに提案
OracleMySQLという名前で売り出されるのが先か、それともforkするのが先か。btrfsのようにDBのIO技術とファイルシステムの流行には関係がある、OSを作ってる会社に残るためにはファイルシステムを作る人に転身したりする人も出てくるのだろうか。
zfs vs oracleRAWファイル vs btrfsとか、ファイルシステム業界に意外な成果が出たりするかも。