仕分け人見て

仕分人が大活躍らしい、既に次世代スパコンやら科研費やら随分といろんな人の飯の種が消えたみたい。
90年代末から、2000年度初頭にかけて、大学院重点化政策とかでうっかり理系で大学に残った(残らざるを得なかった)人は本当に死活問題なんじゃなかろうか。就職氷河期を無風状態で切り抜けれたかのように見えて、ここで路頭に迷わせるのはひどいと思う。
と、言いたい放題いったあとでこの辺を見てみる、と、随分マスコミ報道と違うように思える。マスコミはどうやら単に蓮舫をおもしろおかしく映しているだけだということがわかる。


http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/3kekka.html
たとえば、
競争的資金(若手研究者育成)とりまとめコメント

評決の結果は、予算要求の1/2から1/3縮減という方が6名おられた。さまざまな 意見が出されたが、コメントの中に、「ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸。」「教員免許をポスドクに付与する政策を検討すべき。」などの 意見があったことを付しておきたい。若手研究者育成の競争的資金については、予算要求は縮減して、中身も見直してもらいたいという結果としたい。

ポスドクに対して厳しいようだが、30前後で才能の無駄遣いをしている姿をなるべく社会に出そうという姿勢が目につく。単にはしごを外そうとしているわけではないようだ。11月9日の議事要旨にもこう書いてある「予算の見直しをやって終わりではなく、人員や組織の見直しにつなげていくことが
大切である。」民主党の政策的な色合い(大学院重点化については失敗だという立場/これに素直に賛同はできないが)もあるが、救済策をセットで考えている点は評価できる。


スパコンの予算についてもよくよむとわかるが、「理解できる」が「説明が足りん」という官僚の不手際に問題があるようだ(納得できる説明ができないものに金を出せ、といわれても困るんだよ、この程度の説明でどうやって国民を納得させればいいんだ、という心の声が聞こえそうな内容が書いてある)なんで仕分け人がNECを持ち上げるのかは気になったが、ちゃんと「必要だとわかる説明さえしてくれれば予算は出すよ」という姿勢が見てとれる、残念なのはそこまでたどり着ける人材を現場に送り込めなかった点だ(これは官僚だけの問題じゃなく、実際にプロジェクトを推進する人が官僚に説明ができていないことも問題と感じる、ほかの資料と見比べてみるとスパコンについては予算獲得のチャンスは十分にあったようにも見える、今から挽回は可能なのかな?)
その他、8020運動特別推進事業とか、仕分け人の意見に同意できる物もある。
思ったよりも面白いぞ、仕分け人。というより、その議論。


明日、17日には「独)日本原子力研究開発機構」関係の二つがある。一つはすごく興味がある「高レベル廃棄物処分技術 開発」文科省にとってはリベンジの場でもあるし、この分野に予算が必要な理由を頑張って説明してもらいたい。し、(電気のゴミを最後どうするの?というCMでおなじみだが)必要な理由を改めて知りたいと思う。


あと、苦言をひとつ。全部pdfで公開するのやめてくれないかな。この程度の情報htmlじゃ駄目なのかね?