青春少年マガジン

今年買ったアオイホノオの3巻にこうある
「マガジンでは小林まことが100万とった」
本書はそのあたりの細かい話をかいてある。
ともに夢中になれる漫画家の道を歩む仲間を得るところからはじまり、精神と肉体が壊れるまで仕事を続けた仲間を亡くすところまで、よくぞ書き上げたというような内容になっている。
漫画家が忙しい、というよりも、その仕事の進め方に無理があることがわかる。アシスタントを雇わず一人で進めようとするスタイルが原因で仕事が遅延していく、など、どこの世界でも似たようなことで悩むんだなと思った。


このマンガがすごい2010年の評価を見て本屋に買いに行った。想像以上の読み応えを得たが、楽屋ネタがやたら多いんだよな(1位がバクマンというところから)。漫画家のための漫画というのか、アオイホノオもそんな感じだし、それが悪いとは思わないけど、漫画家のボリュームゾーンが自分の過去を振り返る時期にきた、ということなんだろうか。業界の秘密を知れて面白いのかもしれないけれど、タコが自分の足を食ってるようで大丈夫なのかと思ってしまう。余計なお世話なんだろうけど。