いまさらなんだが「幸福な朝食 退屈な夕食」

ふと偶然、ゴールデンスランバー(という映画)が見たくてたまらなくなった。
理由はエンディングが「幸福な朝食 退屈な夕食」だから。というのを知ってしまったから。
リアルタイムでジレンマ(斉藤和義はこのアルバムで化けた)、because(斉藤和義はこのアルバムでぶっ飛んだ(俺はこちらのほうが好き))を予約して買った世代なもんで、あぁもう10年以上も前なのか、、まさか今のような売れ方するとは思えなかったな。その後のgolden delicisousへ繋がる流れは今思い出しても熱くなる。
10年以上前、斉藤和義が出したサムライ姿のジャケットのCD(ジレンマね)に初収録された「幸福な朝食 退屈な夕食」は伊坂幸太郎の生き方を変えたらしいが、四国の片田舎で大学生やってた俺の頭にもガツンと衝撃を食らったのを昨日のように良く覚えている(というのは少し言い過ぎか、でも「今歩いているこの道が、いつか懐かしくなるはずさ」と締められて熱くならない方がおかしい、って思ったんだ。)
ある人はあの曲の中にキースリチャードを見たというし、会社やめちゃう人が出たり、これをシングルで出しちゃうのがすごい、などなど、一部で物議を醸した名曲だ。自分の生きる道を変えるキッカケになったこの曲を自分の映画に持ってくるとは、心憎い演出だ。正直に言うと、この曲には半端じゃなく思い入れがある(1回だけだがライブで聞いたときは泣きそうになった)ので、こういう事をされると非常に羨ましい。いいな。伊坂幸太郎。急に原作が読みたくなってきた。



2010/12/05
映画見ました。伏線がたくさんあり、いくつかは未回収のままアレ?っという感じで終わる。
キルオが死ぬまでは、ハラハラしました。キルオが死んで、こういうキャラがいないとストーリー上の都合が悪いのか、と、思った瞬間から視点がずれてしまった。仙台が好きなんだろうなー、とか。
でも「現在」のシーンで竹内結子とすれ違いはするが、直接対話はしないというラブストーリーとしては面白い、胸が熱くなる。サスペンスとか、ラブストーリーとか分類はしなくてよくて、ただただ画面から流れる情報を追いかけるだけで楽しい映画でした。