ハッピーフライト

面白い。これまた、面白い。ストーリーは地味だが、キャラクターが素晴らしい。岸部一徳田畑智子も整備の兄ちゃんも、私服で働く管制官(こいつら公務員のはずなんだがな)も、いい味を出している。というか「飛行機を飛ばすためにこれだけの人が働いているんだよ」というのがよくわかる素晴らしいヒューマンドラマになっている。


だが、おかしい。田辺誠一が普通の役だ。おかしい、田辺誠一は「悪いヤツの役」じゃないとおかしい。なんか危機に直面した若手が困難を乗り越える役だった。どっかで悪い顔を覗かせるんじゃないかと思っていたが最後まで普通の役だった。あぁ、これでは俺の期待は満たされないんだよ。「明日の記憶」の時もなんか普通の役だなぁと思ったら、策を弄する悪いヤツだとわかった瞬間に、「あぁよかった、田辺誠一が悪い奴の役で出てた。。安心した」と安心した記憶がある。
実際に田辺誠一の人格がどうなのかは、知らないけれど、この人は「悪いヤツ」の演技がとてつもなくシックリ来る稀有な人でそういう役で使ってほしいねぇ。


ブリーフィングっていうのは良い習慣だと思った。おそらく仕事の一環として実施しているのだろう。全員が出席している。SIの世界にもあぁいう習慣がほしいと思った。危機管理の基本的な作業だが全員が意識合わせできないと意味が無い事が多いからだ。
例えば、
「これから〇〇が起こるが、これこれの事態が想定される。これ以外に考慮する必要があるものは手を挙げてほしい。」
とか、そういう話を「関係者全員に」「強制的に参加させて」行っている。おそらくはそれが当たり前のことなのだろう。なるほど飛行機の危機管理は進んでいるなぁと感心した。