危機管理は難しい

佐々 淳行 海水注入「所長を支持」東電「あきれた組織」
組織を問題視するのは難しい。
結局のところは組織は「強い一人」を育てられるか、その強い一人の決断を支持できるか、という点に尽きると思うんだが、
で、これを思いだした。
湯之上 隆 優秀な技術者が「無能化」していく悲劇
現場を理解している人が出世していますか?という話。


改めて危機管理の鉄則は「悲観的に備え、楽観的に対処せよ」だと思った。内部を知る者は弱点を知り、そこに対して対処を考えることができる、そういった人材が何人残っているか。現実として地震津波について「悲観的に備え」るための時間はもう終わった、今は、起きたことにただただ対処するしかない。後手に回るのはある程度は仕方がない。過去を振り返り後悔する暇があれば、全て未来予測に使うほうがいい。振り返っている間に事態が悪化すると後手に回る回数が増えてしまう。次に起こることを「悲観的に備え」るのが正解だと思う。
かなり腹をくくらないといけないが、今はまだ有事であり、有事の際の首相は決断し、超法規的な命令を出さねばならない。今は大変貴重なケーススタディをしている。菅総理も、自民党も、そして他ならぬ自分自身も。時間の使い方が難しく感じる。
民主党だけが他人事のような振る舞いをしているように見える。気のせいだろうか。