生き延びるための地震学入門

地震津波プレートテクトニクスから、関東のような堆積層での長周期地震動まで、かなりわかりやすく説明してくれている。
なるほど、と、思ったのは活断層の説明。神戸の地震以来、活断層がヤバいというのは聞いたことはあるものの何故ヤバイ?は実はわかっていなかった。
つまりはこういうことと理解した。
過去に内陸部で地震が起きた場合は断層がずれている(亀裂が入ったような状態)地表付近では土がならされて既に断層そのものは見えなくなっているが、地中には断層が亀裂が入ったような状態で残ったままになっている。過去に起きた地震と同様に、日本列島は常に東西方向で押されているエリアがあるため、いつかどこかで地震が起こる可能性がある。何も無いところで地震が起こるよりも、亀裂が入ったところのほうが(既に傷が入っているので)次もそこが割れやすい(=断層ができやすい=地震が起こりやすい)。
この過去に起こった地震のせいで未だ亀裂が残っている場所、を活断層と呼び、次も起こる可能性を警戒せよ、ということらしい、プレート境界で起こる地震と比べて地震発生までの周期が長い理由も納得できた。専門家の言葉は明快ですばらしい。
さて、肝心の自分の住んでいる地域はどうなのか?に本書は以下のポインタを示している
地震調査研究推進本部 日本の地震活動
日本は色々と情報が公開されていて大変素晴らしいと、思った。