繋がらない・電話

119番中に異常終了、再起動――“電話”には決して許されない事態にスマホはどう取り組んでいくのか
今のandroidのラインナップを見ていて思い出すのは、90年代末期のLinuxディストリビューションの乱立である、今だってディストリビューションは乱立してるんだろうし、androidだって、Linuxだ。
あの頃は、KondaraやTurboや、Omoikaneや、Vineや、とにかく日本製ディストリビューションが元気だった。が、10年経って、あの頃ほどの活気はもう感じられない。ビジネスではRHEL一択で、それで不満は、あまり、ない。Debianベース(Ubuntu)の台頭は予想出来なかったが、概ね、収斂された感がある。


今のandroidを見ていても、危なっかしい(しかし、そこにかつてのLinuxと似た魅力がある)端末が多くて、通話する道具よりも、いじる楽しみが優っているように見える。そういう趣味人に売れるならともかく、一般向けがそれ一色に染まるのは異様な光景に見える。いかんせん、安定感がない粗造品の域をでないものが、市場にたくさん出てくるところを見ると、なんとなく、かつて元気だったディストリビューションたちが通ったレールの上に載っているように見える。かつて、アタリショックの時もこんな空気だったんだろうか。
iphoneだけが、ぜんぜん違う道を走っていて、その先に何があるんだか、サッパリ読めない。群れていないことが生き残り戦略に吉と出るかどうかは、まだわからない。


そう遠くないうちに電話機能へのゆり戻しがあるんじゃないかと、期待している。多機能より単機能。機能の足し算ではなく引き算で勝負する携帯とか、でてこないかな。