「UNIXをC++で分散OSに書き直せ」、幻に消えたBill Joyの野望とは

大変興味深く読んだ。
この「やがて、UnixC++で書き直されるだろう」という話を最初に見たのはLife with UNIX だったと思う。たぶん、12年以上前だ。その頃触ってたSolaris2.6は、もうSVR4互換だったことを思い出した、それよりも遥かに前の話だ。(SVR4誕生前夜の話だから)
この十年でC++を本気で商用OS開発に使おうという人は全滅したように思う。C++を仕事で使う場面も随分減ってきたと実感している(とはいえ、一定数はあるので、市場の支持は得ているし、有効活用できる分野は存在する)
分散環境として、コヒーレンスな共有メモリを持ったOSなんて、随分と野心的な試みだと思う。耐障害性と、性能を維持するとなると、今でも難しい技術だ。OS組み込みとなると、windows Azureとかがそうか。
結局のところ、次世代Unixというものの延長線上にwindows Azureがあるのだとしたら、そろそろ主戦場を本格的にこちらに移した方がいいのかも知れない。もう、Bill JoyJames Goslingもこの世界にいないことを考えると、なおのこと。
結局、Microsoftが勝ち馬になるのか。



読み返して、誤解を生みそうなことに気づいた。
Bill Joyも、James GoslingもSUNの社員でしたが、いろいろあって今はITの企業にいません。この業界を去っただけで、健在です。