かくかくしかじか 2巻(東村アキコ)

師匠と、学生時代の著者とのなんとも痛々しいやり取りの記録。
よく、こういう話が書けるなと、感心する。東村アキコ恐るべし。
1巻と同じく、先生は暴力的に表現しつつ(しかし、実は礼儀正しいキャラクターなのだが)、教え子に対する優しさを表現すると言う、難しい事をさらっとやってのける。
師匠が金沢にやってくる話は、読むのがつらくなるほどの刺を感じた。若さ故の失敗というのは誰しもあるのだろうが、それをここまで生々しく書く必要はあるだろうか、作者にあるのは贖罪の意識か。


子育て漫画がポンッと売れて悔しかった、との描写がある。
思わぬ作者の本音がむき出しで伝わってきて、胸が痛む。
1巻の感想で書いたように

そりゃぁ、、書きたいだろうなぁ。書かずにこのまま、というわけにはいかんのだろうなぁ

と改めて思った。