JR北海道

昨日の夜に見た
時論公論 「JR北海道は再生できるか」
が、興味深かった。
安全対策が空振りに終わっている原因の分析が鋭く、、

▼本社と現場の断絶
▼現場の技術力の低下
▼ぜい弱な財政基盤

なのだそうだ。
特に興味を引いたのが、技術力の低下の要因として指摘されていた、この会社の世代の構成。極端に40代が少ない。

JR北海道は民営化後に採用を抑制したため現場のリーダとなる40代の社員が極端に少なく、若手が育っていません。かつてはベテラン社員がレールの状態が危険かどうか的確に判断して対応していたといいます。

今から、予算投入しても、経験があり、若手を指導できるベテラン社員は増えないのである。保持する資産を保守できるだけの技術と人材が充足できる見込みは無いのである。今のところ。若手の奮起に期待する、しか、ない。(彼らに落ち度があるとすれば、そういう組織に入ってしまったことだろう、考え方次第だが、今からスクラップ&ビルドができる恵まれた土壌があると、見ることもできるが)
技術伝承が途絶えるって、こういうことか。と妙にリアリティを感じ怖くなった。


というのは、これを思い出したからだ。
http://d.hatena.ne.jp/e_c_e_t/20121015

自分の知る、とある職場を見渡しても、明らかに若い人が少なく、バブル期に就職した世代、団塊ジュニア世代が詰まっていて、就職氷河期世代が「ほぼ、ごっそりと」居ないところをよく見る。

例えば、こういう会社が、社会的な基盤を保守していた場合、、引き継ぐ若手がいないまま、年を重ねていったとしたら、ちょっと想像しただけでも恐ろしい。
競争原理が働いて、他社へリプレースが促進されれば経済も回っていいように思えるが、業界全体のパイが縮小気味の場合は逃げ道が無いように思える。