アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方

It's your Ship Management Techniques
アメリカのアマゾンでは大人気。
読んで、金言の数々で胸を打たれまくった。すごいね。

目標を明確にし、それを行うだけの時間と設備を与え、部下がそれを正しく行うための適切な訓練を受けていることを確認しない限り、もう二度と命令を口にすることはしないと心に誓った。
それが指示を出す際の最低限の条件なのである。
彼らの大半は、それまで指揮官の部屋にすら入ったことが無かったが、自分たちが本当に歓迎されているのだと知ったとたん、彼らも変わった。進んで私の部屋を訪ね、様々な提案をしてくるようになったのだ。
日頃から自分たちの仕事において「いちばん大事なこと」をおろそかにしないこと。当たり前のことだが雑事に追われているうちに見失ってしまうものなのだ。
成績と言うものは、命令して達成できるものではない。計画し、権限を与え、養成し、集中しなければならない。

著者abrashoffは、米海軍のミサイル駆逐艦ベンフォルドの艦長を務めた人物。これを読んで、team geekを思い出した。米軍だろうが、googleだろうがチームワークを引き出す方法に大した違いは無い。
abrashoffはモチベーションを巧みにコントロールしている、ベンフォルドに衛星テレビを付けるだとか、アルコールを持ち込むとか、ペルシャ湾からアメリカへ帰る期間を訓練に割り当てて休暇を増やす、だとか、本人も楽しんでいたのかもしれないし、実際本人もこう語っている。

「どんな組織においても友人たちと楽しむことは、お金では換算できない大きな精神的なつながりを生み出すということである。そのつながりはいざという時に『団結力』となって、仕事の結果を左右する」

興味深いのは、前任者からベンフォルドの艦長を引き継いだ時に、艦を降りる原因を調査していることだ。第一の理由は「上司から大切に扱ってもらえないから」第二が「積極的な行動を押さえ込まれるから」で給与は5番目らしい。モチベーションは大事なのだ。
最期に響いた言葉を引用して終わりとする。

懸命に働くな、賢明に働け。