四国へ帰省する

新横浜に出る。
予想通り新幹線はどれもいっぱいで、グリーン券しか空いていない

しかたないか、と思いグリーン車に乗る。
岡山まで二万ナリ。高い!
(飛行機でも良かったんじゃないか?)

紆余曲折を経て正月以来の実家の門をくぐる、
全員出かけていて誰もいないようだ、が、俺は知っている。

新しい番犬がいるはずだ。

家の裏に回ると生後五ヶ月とは思えないほどのビッグサイズの仔犬がいた。

ヤツはおびえている。吼えない。初めて見る怪しい人を前にして!
ふぅ、ため息をついた俺は考えを切り替えた、
「生後5ヶ月に期待するほうが無理かも知れない」
と思いコンビニで買ったソーセージでまずはファーストコンタクトを試みる。

ソーセージはかじる。食欲は旺盛なようだ。
だが、ヤツは決してこちらに心は許さない、自分から近づくことはない。しかし、ソーセージの誘惑には負けるところがかわいい。

しばらくソーセージでのコンタクトを執っていたら父親が帰ってきた。

ヤツは知っている人間が帰ってきた途端に勢いづいて吠え出す。
「仲間が来たぞ、もうお前なんか恐くないぞ、出て行け」
と、言わんばかりに。

なんと俺好みなバカさ加減なんだ(笑)