基本がなってない。

ふとした理由から、今シーズンはついに基本情報処理資格試験とやらを受けることになってしまった。
とりあえず、申し込みはしたものの、今日に至るまで本屋で問題集を立ち読みした以外、一切何も試験の情報が入っていない。
しかも、試験は明日だ。
この状況を友人に話すと
「おまえは試験を舐めすぎている」
と至極まっとうなことを言われたが、まぁよい。
こうなってしまった以上今回は「見で通す(ケン:マージャンなどで相手の出方を観察するために自らは動かない)」ことにしよう。
と、思っていた、昨日までは。
昨日、仕事の同僚と話をしていて、勉強していない旨を伝えたところ
「よし、その状態で受かったら焼肉をおごってあげよう」
と、鼻先にニンジンをぶら下げられたのだ。
ふっ、焼肉でうごくほど、俺は子供じゃないぜ、と思ったが、
とりあえず、駅前の本屋にダッシュで駆け込んだ俺は、
とりあえず、問題集を買って、
とりあえず、シャーペンとノートと、カド消しを買って、
とりあえず、近所のサンマルクカフェへ入り、
とりあえず、チョコクロとブラックコーヒーを注文し、金を払って、
とりあえず、2階へ駆け上がり
とりあえず、チョコクロをかじり、コーヒーを胃に流し混み、苦みばしった顔をつくり
とりあえず、問題集を開いて勉強を始めた。


どうやら、結構知っている知識もいくつかあるようだ、サンマルクが閉店する10時まで店内で粘る。
「閉店です、お引取り願います」と、店員に告げられた時に緊張の糸が切れたのか、やる気が萎えてしまった。
いや、俺はこの試験を8回のトライの末に身につけたという人を知っている。
そうなのだ、ちゃんと何度か受けていればちゃんと取得できる(はず)なのだ。この資格は。
とか、思いつつ、帰って寝ることにしよう、と帰路についたときに気がついた
「俺!受験票に!貼る!写真をとってないぞ!」
自宅でデジカメに向かってシヴい顔を作り、自分自身を写す、とても馬鹿みたいだが、
デジカメからエロティックに抜いたSDメモリを握り締め近所のファミマへ向かい、プリントアウトサービスで出力する。
自宅に戻り、受験票に写真を貼り付ける、写真の右のほうから手前に俺の手が伸びているが、気にしない。
ようやく、これで準備が整った、と思ったら1時過ぎ。起きれるのかな。明日は。