読書。

昼ごろに起きて、ぶらりとチャリンコで駅前まで出る。
本屋にて次の2冊を買う

  1. さらば!失敗プロジェクト―その経験が成功へ導く
  2. 甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯

本屋を出て、近所のスタバで「さらば!失敗プロジェクト」を読む。「甲子園への遺言」は後回し。
なかなか、興味深い。例えば、


「アプリケーションの開発/運用チームは、1995年には約40人いたが、2002年には17人に減っていた。理由はリストラだった。
2002年7月に、情報システム部自体もシステム子会社へ移行した。当時、情報システム部門はコスト的にお荷物だったからだ。
(中略)
"誰のために"という目的意識は低くなった。田中氏(仮名)は自分の中でもシステム開発を形式的に進めるようになってしまった・・・。」

「エンドユーザー側に現場をまとめて欲しかった。しかし取りまとめ役は動いてくれない。デモの場が要求のまとめの場となってしまった。」

「インテグレータのPM田中慶一氏(仮名)は、トラブル判明後に、『納期が送れそうです』とユーザーに報告したのみで『いつ解決できそうか』『あと何が問題か』『解決に向けてどういう対処があり得るか』と言った話は、ユーザーから問われるまで一切できなかった。
田中氏は最初から最後までエンドユーザーと開発担当者のやり取りを津約する役割にすぎず解決に向けた提案を怠った」

など、など、など、他にも自分の経験に照らし合わせて「あー、あるある、そんな話」とヒザを打つようなネタがポンポン出てくる。
まぁ、一番最後の話は少し異論があって、「提案を怠った」んじゃなくて元々提案できるほどシステムを理解してなかったんじゃない?という気もする。
開発経験のない若手PMのスキル不足が全体のボトルネックになるなんて、そこかしこにある話だと思う。
これで俺も何度も煮え湯を飲まされたし。
中には笑えない次のような恐ろしい話もあって

1998年に始まったプロジェクトは、現在も終結していない。この自動車部品メーカーでは既に発生した1億円近い赤字に加え、モチベーションの低下もひどい。現在はプログラマとSEの3人をアサインしているが、これまでに2人が退職し、2人がカラダを壊し、1人が失踪した。
自分の環境の過去の「ヒヤリ、ハッと」がこれにつながらなくて良かった、、と、自分の置かれている境遇に感謝する、と、共に、周囲への接し方を改めて考えさせられた。
半分ほど読んだ。残りは明日。