世界最速のインディアン

DVDを借りて見た。
江頭2:50のエィガ批評宣言でベタ褒めされており、いつか見たいと思っていた映画。
ストーリーは、ニュージーランドの端のやんちゃオヤジ(バイクいじり大好き)が体とバイク一つでボンヌヴィルのスピードレースを目指す。という話。
40年間同じバイクをずっといじり続けた、というだけでも、変人扱いなんだが、それを使って世界記録を本気で狙い、実現させるという
それだけでもたいしたドラマなんだが、本作の魅力はアンソニーホプキンス演ずるマンローのキャラクターを楽しむところにある。
いろんな意味で胸が熱くなるドラマがある。
やんちゃオヤジの、実践講座というか、エントリーもせずに大会会場に行って、「地球の裏側から来たんだから」と強引に参加にこぎ着ける。
大会役員の「ブレーキがひどい」という問いに、止まるつもりなんか無いからな。という。
もう、そういうやり取りの一つ一つがたまらん。気がつけば周囲を見方につけている。もう、そのくだりが本当に楽しい。
監督はニュージーランド出身らしく、本作の元になるドキュメンタリーを作ってから、約30年近く構想を温め続けたらしい。
郷土の英雄を過度に讃えるのではなく、神格化する訳でもなく、最後にそっとこの人の記録はまだやぶられてないんだよ。と、付け加えるのみで、このマンローというキャラクターを大切にしようとする心意気を感じます。
非常にいい映画でした。