「Cyanを設計した高校生」という記事で竹内先生に萌えた

Cyanを設計した高校生、5カ月で5つの言語を習得
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/genius/03/01.html
すごいねぇ。こういう若手が出てくるとc++の習得に苦労したオジサンなんかは本当に恐れ入ってしまう。
個人的に膝をポンポンたたいたのは次のくだり。


竹内氏:(略)Webなんてわざわざ勉強しない方がいいよ。上層レベルのプログラミングは軽く、奥底がない。マッシュアップのように、うわべのところで混ぜたり並べ替えたりするのはまさにそう。何か地面に足を着けてる感じがしないから、私はどうも面白くない。
実は自分もweb周りの技術というか情報は後回しにしてる。各人の好みもあるんだろうけどね。
今現在、高校生、ということを考えると、本当に、webなんか後回しにしろ、いつでも習得できる(こういうレベルの人間なら、それこそ、社会人になってからでも遅くないよ)それよりも成果が出るまで、習得するまで時間のかかるが、基礎(であり初歩ではない部分)を身につけなさい。
とまぁ、こういうことだろうか。
そして次、

国語ができる(=日本語できちんとした文章が書ける)人じゃないとプログラムは書けない。
「きちんとした文章が書ける」が何をさすのか難しいけれど、なんとなく分かるような気がする。(数学よりも国語の点の方が良かった、とかそう言うレベルの話じゃないよ)日本語の扱いが達者な人は無意識のうちに単語の重複を避けるような文章構成を作っていたりする。なので、短い単語数で意図が伝える能力に長けている。プログラミング言語の設計なんかする人だと、この重複を避けることが可能になるようなデザインを考えるだろうから、そう言う意味で重視されるのだろう。
自分が、実は国語能力(単語を選択するスキル)が大事ということに気づいたのは社会人になって何年も経ってからのことで、まぁ己の能力不足を随分と恨んだもんだけど、プログラマな世界は算数/数学が得意なら大丈夫、って思ってるうちはまだ「おこちゃま」なんだろうな、と、思う。説明が上手な人と下手な人では、「作られたプログラム」に差が出てくるのは事実だ。そして今は

 もう1つアドバイスすると、見聞を広げる意味であえてコンピュータと密接に関係しないことを勉強した方がいいです。経済学でも心理学でも何でもいい。大学の教養課程で学ぶようなことは、年を取ると重要になってくる。そのうちコンピュータとも結び付きますから。プログラミング言語の話にしても、「この設計はこういう見識に基づいてやっているんだ」とか設計者自身が厚みを持っていると皆を納得させられるからね。
これを激しく痛感している。恥ずかしながら、20代のうちは分かりませんでした。オッサンになればなるほど、効いてきます。