福嶋に注がれるロシアの熱い眼差し

福島に注がれるロシアの熱い眼差し
反日から一転したロシアの雰囲気、1万人の難民受け入れも

ロシアの日本大使館には、日本を悼むロシア人が花を捧げにくるらしい。チェルノブイリを経験した人などもまだ存命であるし「未だ原発大国」のロシアでは、本当に他人事と思えないのだと思う。他民族を悼む心を持つ彼らの国民性を垣間見る良い話だ。
興味を引いたのは

 白いバラを1本手に持って大使館前に来た男性は、次のように話してくれた。

 「カムチャツカで生まれ、カムチャツカで育った。自分はモスクワではなくて東京に行くのが夢だった。極東、沿海地方のロシア人は、多くがヨーロッパロシアより日本に愛着を持っている。建設業をやっているので、復興の手伝いをしたいと思い、署名に来た」

 そして、その後、思いもかけない展開があった。

 正門前に河野雅治・駐ロシア大使が現れ、弔問者に感謝の声をおかけになったのだ。 日曜日にまさか大使が大使館の外に出て礼を言うなど、他国ではまずないだろう。

河野雅治さんは、昨年末「自分はロシアに詳しくない」と発言して更迭された報道が流れた「駐ロシア大使」で、実はまだ更迭されていない(後任をまだ任命していない、もう無かった事にしてるのかも)これは彼にとってもロシア人を知る良いチャンスなのかもしれない。これもこれでいい話だ。



2011/3/22 追記
駐ロシア大使、イタリア大使に異例の転出 事実上の更迭
結局、後任人事が決まり、更迭されました。なんというバッドタイミング、さすがは菅内閣(ぁぁ褒め言葉さ)