あの女(オンナ) 岩井志麻子

あの女(オンナ) (文庫ダ・ヴィンチ)
随分と下火になったが、オセロ中島騒動とは何だったのだろう?
今は塩谷瞬か、次から次へと芸能人へ「中島さん」へのコメントを求めて(ムチャ振りにも見えた)誰それがこう言った!というのをニュースにするという、あからさまなマッチポンプ劇場に本当に辟易とさせられる。
というのは、置いといて、本書は岩井志麻子さんの昔の関係する方が、自称占い師になり、まぁ似たような目に会いました。という話。
ブームに乗っかったようにも見えるが、前述の芸能マスコミとは違ってマッチポンプではない、当事者の声というところが興味を引いた。特に本書が指摘する「生霊って怖い(あの人ならこういうことしそう)」というのは「怖い」を感情ではなく上手に説明している。
コールドリーディングに引っかかってしまう、というのとは別の次元の説明をしてあり、コレはコレで面白く読み進めることが出来ました。