プロ野球 戦力外通告を受けた男たちの涙 (宝島SUGOI文庫) [文庫]

まず、山粼武司から始まる。スゴい。こんなに暴れん坊だったのか、と、ため息が出るほどに喜怒哀楽のオンパレードが続く。オリックスで暴れて、手のつかない状態だった山崎を拾い上げた楽天と、それを活かした野村監督の手腕に本当に驚く。本書にはデータを見て非常に徹するのではなく、温情采配を続けて人を活かす野村監督の姿がある。その、野村監督の元で再生された山崎に引導を渡すのがかつての師である星野というのが、何とも言えない気分になる。
ランボルギーニ買ったり、山本昌とラジコンやってるおっさんではなかったのだ。
他、川崎と落合の心を打つ話(これまた、涙なしでは読めない話)
他は、古木とか大越とか、長谷川とか。