シャノンの情報理論入門 (ブルーバックス) [新書]高岡 詠子 (著)

上記2冊は「インテリジェンス」としての情報だったが、本書は「インフォメーション」としての情報の本。
なかなか、難しい用語が出てくる。恥ずかしながら、殆ど知らなかったため(断片的に知識はあったがシャノンの情報理論の一部とは知らなかった知識が多いため)大変ためになった。
情報エントロピーや、フーリエ変換については物理の言葉で語ってくれるので、昔、物理を学んでいた自分には比較的読みやすく感じた。
相互情報量と、通信路容量の説明は一読してもわからなかった。じっくりと腰を据えて読む必要がありそう。
終章の、「情報科学の歴史の中の情報理論」が大変簡潔にまとまっており、シャノン、チューリングノイマンへと続く歴史的な流れが把握しやすく助かった(情報科学やる人には常識なのかしら?)。