自分のアタマで考えよう [単行本(ソフトカバー)]

本屋で積まれているのを見て買った。正解だったと思う。
既に知っており、実践していたものもあったが知らない手法もあった。
著者の方が、リバタリアニズムっぽい考え方であることさえ頭に入れていれば、本書は随分とためになることが書いてある。読み方にはコツがあると感じた。扱われている題材ではなく、考え方のフォームと言うか、手法を知ることに注力するほうが良い。カツマーやこの人など、アメリカ資本で働いていた人の市場観は学ぶ点が多い。今の自分には、特にそう感じる。
市場原理は自然科学や工学的な視点とは合致しない点が時折見られるため、「理系」を自称する人達には一見すると理解が難しいものがあるが、要は形の変わった数学だと捉え、別の数学を使う物理だと思ったほうがいいように思う、自然科学に使われる数学と、経済で使われる数学の両方知っていることが望ましい、役に立てられる能力があるかどうかは、結局のところ数学が使えるかどうかに依存する。最近はそう思うようになった。



読んだ本が、随分と偏っているな。